先日、こんなメールをいただきました。
○○のカスタマイズを無料で行っていただくことは可能でしょうか?
(以下、希望するのカスタマイズの内容)
システムの開発のように、形が見えないものを納品する業種の場合、この手の問い合わせは非常に多いです。
無料でできるかメールを送りつけて確認するという行為は、意図の理解に苦しむレベルですが、例えば、ボタン1個追加に3万円と言ったら、「えー、そんなにかかるの?」って言われることはざらです。
システム開発会社だと、営業担当者が、こういったお客さんと同レベルの思考で修正依頼を引き受けたりすることがあるので、どんどん状況は悪くなります。
ということで、今回は、経営者の立場として、取引先に仕事を無償依頼しようとする従業員を見つけたらクビにしたほうが良い理由に関して記述します。
ダダで仕事してと取引先に言ってしまう従業員の問題点
ダダで仕事してと取引先に言ってしまう従業員の問題点を列挙します。
-会社のコストを無駄にする可能性が高い。
他社のコストに無頓着なので、自社のコストも理解していません。
人が1分でも対応したらコストが発生します。
仮に、時給1500円の社員が1分対応したら25円です。
仕事の内容と、それにかかるコストに関して想像力がないので、
自社のコストも無駄にする可能性が高いです。
安物買いの銭失いという言葉があるように、給料が安くて生産性が著しく低い従業員を採用したり、
コストカットするべきではない部分をコストカットして、
会社の成長を阻害したりする可能性があります。
依頼された側が無償で引き受けると最終的に誰かが被害にあうので会社の評判も悪くなります。
-不誠実
継続的に取引があるからといって、細かい仕事を無料でやらせようという会社はよくあります。
ただ単に卑怯な人間ですね。
システム開発のように、見積もりがわかりにくいものは他の部分で上乗せして回収されるということもありうるし、値下げ交渉が理不尽だと判断されれば、最初から高い値段を提示され、結果的に損をします。
人の時間を奪うことはコストアップするということなので、値下げ交渉、いい加減な仕様で発注、質問、クレームの問い合わせが多いということが予想される顧客は、将来的に確実に損します。
前項とどうように、金銭的にも自社に損害を与えますが、対外的に不誠実な人間は、かりに社内で良い人に見えても要注意です。
頭が悪いわけではなく場合、人として不誠実です。
お互いにビジネスをしているのに、タダで仕事をしろということができる神経は異常です。
わかりやすいところでは、会社に信頼が損なわれますが、不誠実な人と一緒に仕事すると、誠実な人の足を見えないところで引っ張る可能性があります。
-頭が悪い。
意図的にやっているのでないとしたら、単純に頭が悪いか何か問題があります。
堀江貴文さんの「バカとつき合うな」という本がベストセラーとなっているという時代の流れを考えると、
そういう従業員を抱えていて、しかも、気づかずに対外交渉させているのは危険です。
まとめ
自社に見えない多大なる損害を与えている。
このような従業員を見つけたら、できるだけ速く解雇したほうが良いでしょう。